苔の種類と育て方

私の庭の苔の種類

苔の種類は数百種類あるとか、苔寺として有名な京都の西芳寺には120種ほどの苔が生息しているそうです。私の家にも何種類かの苔があります。正確には不明ですが、かなりの数になると思います。

スギコケは30年以上世話しているので、大体育つ環境を把握できているので、比較的うまく栽培できています。スナゴケも日照があれば栽培容易な苔です。ハイゴケは自然には結構元気に繁殖していますが、移植先の環境に合わないのかうまく行きません。シノブコケを今年購入しましたが、うまく環境に馴染まず失敗のようです。

杉苔

市販されているのは主に「オオスギ苔」と「ウマスギ苔」で、多分我が家の杉苔もこの2種と極一部に「小杉苔」が自生しております。

杉苔の育て方

上記に示すスギ苔は1日の半分以上、特に午前中だけ日が当たるような半日照でよく育ちますが、乾燥には弱いので、風があまり通る所には適しません。

また、全日照でも可能ですが日陰には適しません。杉苔は、伸びすぎると倒れてかびるので、2,3年に一度適度に刈り込みます。

刈り取った部分は種として、ピートモスと黒土に混ぜて撒くと2~3か月で目が出てきます。撒く時期は1年中可能です。

育てる上での注意点は夏日照の強い時に水やりをしないことです。杉苔は結構強い日照に耐えます。

上記の右側小杉苔です、左上の杉苔に比べ背丈小さいので見分けられます。

スナ苔

上記に示す「スナ苔」は全日照でも耐え、土壌を選ばない性質の強い苔です。上から見ると星のように広がる葉をつけ、2〜3cm位の高さの密度の高いコロニーを形成します。私は自宅のメインの庭で全日照の場所に杉苔とハイブリッドで植えつけています。スナゴケは日照さえ有れば育てやすい苔です。雨が降ればとても奇麗ですが、普段は杉苔に劣ります。

ハイ苔

上記に示すハイゴケはほふく性の苔で、横へ横へと広がっていきます。性質は剛健で、繁殖スピードが比較的速く、半日陰〜日陰を好みます。土壌を選ばず岩やコンクリートの上でも繁殖が可能なほどなので、育てやすい苔です。

私の庭では、日光が直接当たらない明るい日陰に自然に繁殖しています。冬に結構繁殖します。自然では結構繁殖しますが、日照や乾燥に弱く移植は環境により結構難しいようで私は失敗が多いです。

 

シッポ苔

下記のシッポ苔は日陰を好む山林の腐葉土の上、半日蔭な環境によく湿気を好み、直射日光を嫌います。乾燥にも比較的強いものが多いです。比較的育て易い苔のように思います。松の木の根元に植えていますが年中緑が綺麗です。

山苔

山苔と呼ばれるものはアラハシラガゴケ(粗葉白髪苔)とホソバオキナゴケ(細葉翁苔)であるが、両者違いは葉の形状で、ホソバ~は葉先に丸みがあり、アラハ~は尖り気味です。上記はホソバオキナゴケで3~4cmの厚みのあるマット状になって群生しています。

葉色は乾燥時は少し白みがかった緑色です。ホソバオキナゴケは湿度が安定していて、直接日光が当たらない日蔭~明るい日蔭を好みます。京都の苔寺の苔の多くを占める苔で、雨上がりにとても奇麗です。成長が遅いので盆栽には良いですが造園には適していません。

カモジゴケ

上記に示すカモジゴケは年中緑色を保つ半日蔭を好み、どちらかというと日光が極端に当たらない環境で生育します。

上 6か月前にカモジ苔を植えた場所ですが他の苔が混合してきて、どれがどれか判明しません。

しのぶゴケ

日陰地の湿った地上や岩上、腐木上にマット状の群落を作って自生する、乾燥すると黄色くなる。水中でも育成可能。木の下に植えたものは黄変黄変している。苔栽培の「苔りあん」さんによれば湿度重視の場所でなければ難しいようで、私の庭では乾燥地ではスギコケより難しい気がします。写真は池の横のもので手前の岩の上は元気です。奥に見える緑の苔は苔は自然のもので種類不明です。水辺で強力に繁殖します。